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Davinciを語る

ルネサンス期を代表する芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチ。その名を冠したシステム手帳「ダ・ヴィンチ」。

レオナルド・ダ・ヴィンチ本人がとてもメモ魔であったということにちなんで名付けたという。思考を書きとめておくツールというコンセプトだ。その一方で特色のある革を使い、様々な革の経年変化が味わえる楽しみもある。

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使い込んだご褒美となる艶やかさ

ロロマクラシック
ロロマクラシック

経年変化という意味では「ロロマクラシック」はその代表格と言える。新品の状態では革の表面に少しばかり粉のようなものが浮かんでいるが、それは表面に浮き出てきたワックスらしく、使い込んでいくと全く別の表情を見せてくれる。まるで宝石のような艶やかさになるのだ。

皮を革に仕上げる「なめし工程」。「鞣し」と書き、文字通り革を柔らかくしていく工程だ。「ロロマクラシック」では、そのなめしを通常の1.5倍の時間をかけて2回も行われる。その結果、オイルとワックスをタップリと含んだ革に仕上がる。

艶やかさを出していくためには特別なケアは必要ない。ただただシステム手帳を日々手にして使っていけばいい。使い込んでいくことで内側に染みこんだオイルやワックスが表面に溶け出して艶が生まれ出す。言わば、クリーム内蔵の革ということになる。一般的な革とはひと味違ったエイジングがタップリと楽しめる。

アースレザーをふんだんに
使ったモデル

オールアース
オールアース
オールアース
オールアース
オールアース
オールアース

なめしには、2つの方法がある。クロムなめしと植物タンニンなめしだ。

クロムなめしは化学薬品を使って行われる。しなやかさがあり頑丈でキズにも強い。また、色鮮やかな着色が可能でほとんど変化しない特長もある。一方の植物タンニンなめしは植物性のものを使い革の風合いが味わえ経年変化が楽しめる。

「アースレザー」は100%植物タンニンなめしで作られている。革本来の自然な風合いにあふれている。このアースレザーを外側だけでなく、贅沢に内側にも使っているシステム手帳が「オールアース」である。外側は日頃手にするので、革のエイジングが現れやすい。一方で内側はエイジングのスピードがゆっくりと進むので、その違いを楽しむのもいいと思う。

よりたくさんの情報を綴じられる
トモエリバー

トモエリバー
左がトモエリバー52g/㎡、右がトモエリバー64g/㎡トモエリバー

「トモエリバー」の紙をシステム手帳のリフィルにいち早く採用したのがレイメイ藤井社だった。1990年というので、かれこれ30年も前のことになる。1990年代は、まだスマホなど影も形もなかった時代。そのためシステム手帳には、今よりたくさんの情報を入れるという役割があった。スケジュールやノートはもちろんのこと、アドレスや名刺ホルダーなど色々なリフィルが当時のシステム手帳には綴じ込まれていた。システム手帳という限られた空間に、いかにたくさんの情報を綴じ込んでいくかを考え採用されたのが「トモエリバー」だった。

「トモエリバー」は52g/㎡という薄さ。一般的な紙のリフィルよりたくさんの枚数を綴じ込むことができる。薄く軽くたくさんの情報を詰め込める点は現代においても、そのメリットは大きい。その後、レイメイ藤井社では、すこし厚めの64g/㎡を「トモエリバー」の製造元である巴川製紙所と共に開発。この64g/㎡の「トモエリバー」は「ダ・ヴィンチ」だけのオリジナルリフィルとなっている。

トモエリバー
トモエリバー

さらに2020年からは「トモエリバー68N」というタイプも登場する。紙重量68g/㎡という適度なコシが楽しめる。トモエリバーリフィルは、今や選らんで楽しめるようになっている。

この「トモエリバー」が多くのユーザーから人気を博しているのは、その書き味によるところが大きいと思う。とても薄いのにインクのにじみや裏抜けがしにくい。とりわけ万年筆の書き味に定評がある。インクが裏抜けしにくいのは紙の表面に施されている「塗工」によるものだという。簡単に言うと、紙の表面にうすいコーティングがされている。お化粧と言ったらわかりやすいだろうか。これにより薄くてもインクの裏抜けがしにくい紙に仕上がっているのだ。顔料のとても細かい粒が紙の上にビッシリとコーティングされている。「トモエリバー」に書いた時にわずかに「書き応え」があるのは、この塗工によるものだという。

トモエリバーについてもっと詳しく

書くのが楽しくなる万年筆

万年筆
字幅はF(細字)万年筆

今回の「2020ダ・ヴィンチ キャンペーン」のプレゼントアイテムとしてセレクトされたプラチナ万年筆の#3776センチュリー万年筆。この万年筆はヘビーユーザーからライトユーザーまで幅広い層に人気がある。その最大の魅力は、なんと言ってもボリューム感タップリのペン先だろう。ペン先は万年筆にとって言わば心臓部。重要なポイントである。大きなペン先により、万年筆ならではのゆったりとした書き味が堪能できる。

そして、キャップに内蔵された「スリップシール機構」は長らく万年筆ユーザーを悩ませ続けてきたことを解決してくれている。これはキャップを閉めた時の内部の気密性を高めてくれるものだ。#3776センチュリーのネジ式キャップはキャップを閉めたまま2年間引き出しに入れっぱなしにしていても万年筆のインクの水分蒸発を限りなく抑えられ、新鮮な書き味が楽しめるというものだ。たまに万年筆を使うというライトユーザーにも安心して扱える。

ボディの軸もほどよい太さがあるので、大らかな握り心地で大量の文字を書くヘビーライターにも適している。いつもボールペンで書いている時よりも、6〜7割くらいの軽い筆圧で書くと心地よさがより一層味わえる。

万年筆
万年筆
ペンシース
ペンシース

今回のキャンペーンでは、ローレルグリーンとシュノンソーホワイトの2色が用意されている。ローレルグリーンは濃い目のスケルトン仕様。「ダ・ヴィンチ」のロゴカラーともよく似合っている。一方のシュノンソーホワイトはソリッドボディ。アイボリーの優しい色合いは「ダ・ヴィンチ」トモエリバーリフィルのクリーム色を思い起こさせる。

本革製ペンシースも付属される。

オリジナルカラーの
インクカートリッジ

インク
インク
インク
インク
インク
インク

キャンペーンのプレゼント万年筆には、オリジナルカラーのインクカートリッジが付属される。色合いは「ダ・ヴィンチ」のロゴカラーである深めなグリーン。そのインク調合に私も関わらせて頂いた。使用したのはプラチナ万年筆のミクサブルインク。グリーン系を作るにはいくつかの組み合わせ方がある。ベースとして「リーフグリーン」を使い、他の色と組み合わせていくというものだ。いずれも調合の割合は1:1。

  • リーフグリーン + スモークブラック
  • リーフグリーン + アクアブルー
  • リーフグリーン + オーロラブルー
  • リーフグリーン + シルキーブルー

上記の組み合わせをそれぞれ調合してみたところ、微妙にグリーンの色合に違いが見られた。「スモークブラック」との組み合わせは黒が強すぎた。逆に「アクアブルー」は明るすぎる。「シルキーブルー」は紫っぽくなってしまった。中でもちょうど良かったのが「オーロラブルー」との組み合わせだった。

ただ、グリーンが少々濃い印象だったので、もう少し明るめにする必要があった。そこで、調合の割合を変えてみた。「リーフグリーン」を2に増やして、「オーロラブルー」を1のままにしてみた。先ほどよりグッとグリーンに明るさが増した。「ダ・ヴィンチ」のロゴカラーと比べてもかなり近い。これを「ダ・ヴィンチグリーン」と名付けることにした。