使い込んだご褒美となる艶やかさ
経年変化という意味では「ロロマクラシック」はその代表格と言える。新品の状態では革の表面に少しばかり粉のようなものが浮かんでいるが、それは表面に浮き出てきたワックスらしく、使い込んでいくと全く別の表情を見せてくれる。まるで宝石のような艶やかさになるのだ。
皮を革に仕上げる「なめし工程」。「鞣し」と書き、文字通り革を柔らかくしていく工程だ。「ロロマクラシック」では、そのなめしを通常の1.5倍の時間をかけて2回も行われる。その結果、オイルとワックスをタップリと含んだ革に仕上がる。
艶やかさを出していくためには特別なケアは必要ない。ただただシステム手帳を日々手にして使っていけばいい。使い込んでいくことで内側に染みこんだオイルやワックスが表面に溶け出して艶が生まれ出す。言わば、クリーム内蔵の革ということになる。一般的な革とはひと味違ったエイジングがタップリと楽しめる。