小学生の通学事情 小学生の通学事情

13歳未満の犯罪被害が最も多く
発生する時間帯は15〜18時台

年度別発生状況

年度別発生状況

警察庁「道路上における身体犯の認知
件数の推移(2014~2018年)」より抜粋

時間帯別発生状況

時間帯別発生状況

警察庁「道路上における子供(13歳未満)が被害者となる
身体犯の時間帯別発生件数(2014~2018年の合計)」より抜粋

近年の犯罪情勢をみると、道路上における身体犯※の認知件数は、最近5年間で減少していますが、このうち、13歳未満の子供が被害者となった件数は、ほぼ横ばいで推移しています。

また、13歳未満の子供の被害は、平日の登下校時、特に15時〜18時の下校時間帯に集中しています。

※殺人、暴行、傷害、強制性交等、強制わいせつ、逮捕監禁及び略取誘拐のうち、道路法第3条の一般国道、都道府県道若しくは市町村道又は一般交通の用に供する私道で行われたもの

小学生の交通事故が最も多く
発生する時間帯は16〜18時台

時間帯別発生状況

時間帯別発生状況

学齢別発生状況

学齢別発生状況

警視庁「子どもの交通人身事故発生状況(2019/1〜6)」より抜粋

警視庁の調べによると、子どもの交通事故が最も多く発生するのが16~18時の夕方の暗くなる時間帯です。その理由として、下校、習い事や塾への行き帰り、放課後の外遊びなどの外出行動がその時間帯に集中するためと考えられます。

飛び出しや安全不確認などが交通事故の原因として挙げられていますが、子どもの小さい体が車やバイク、自転車から視認しづらいことも事故発生の可能性を高めてしまっています。

小学1年生の歩行中の死者数は
6年生の8倍!
4〜7月、10・11月に多発

小学生の状態別死者数

小学生の状態別死者数

小学生の月別死傷者数

小学生の月別死傷者数

警察庁交通局「児童・生徒の交通事故(2013〜2018)」より抜粋

交通事故は登下校時の歩行中に多発しています。月別では4月から7月の間、それに10月、11月が多くなっています。通学に不慣れな時期から、慣れて気が緩み始めた時期に事故にあう確率が高いということが分かります。秋にも事故の発生が増えているのは、陽が短くなってきて薄暗くなってきた魔の時間と呼ばれる時間帯に、事故にあっているようです。

小学1年生は、6年生と比べ、8倍も事故にあう確率が高くなっていることからも、道路交通に不慣れな低学年児童が、通学中に起こすさまざまな行動が事故の要因となっていることも伺えます。